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君が想うよりずっと・・・・・

妖精の隠れ家さんの方で開催されていたHONEY祭りに参加させて頂いていた創作です。


君が想うよりずっと・・・



君と念願かなって付き合い出したけど、まだ幼い君にすぐに大人になってくれとは言えなくて、君が好きだから大事にしたい。でも、俺はわがままで、時々君に外泊させるようになった。
ただ、君を抱き締めて眠るだけでも幸せで…幸せで……
今夜も幸せに眠りにつくはずだったのに…俺に背中を向けて君はもしかしなくても泣いてないか?

眠気も吹っ飛んで君に問いかける。
「キョーコ?泣いてるの?」
君が泣いてることに気付いたせいか、さっきより君の泣き声が大きくなった。
「キョーコ?どうしたの?」
強引にこちらを向かせると、次々と涙をこぼしてる君。
「泣かないで」
君の瞼に優しくキスを落とすけど、涙は止まりそうにないね。俺はどうしてあげればいい?
君を優しく抱き締めて髪を撫でた。
「キョーコ?話して?」
何度目かの問いでやっと君は答える。
「幸せで…幸せすぎて涙が出てきたの」
「えっ?」
とても君は嬉しくて泣いてるようには見えないよ?
「こうして敦賀さんが抱き締めてくれるとすごく幸せなの。でも幸せだから怖いの。この幸せがなくなったら……そう思ったら怖くなって…」
君は泣き続ける。
ああ、なんて君は可愛いんだろう。
「不安なら俺にもあるよ?君を誰かにとられたらどうしよって」
隠す事無くいつも心に巣食う闇を君に告げる。
「そんなことあるわけないじゃないですか。私なんかに興味を持つ人なんていませんよ」
俺の言葉が意外だったのか、少し涙が止まったようだった。
「『私なんか』って言わないでね?」
いつも自分を卑下する君。そんな風に言って欲しくなくて耳にする度に同じ願いを口にする。
「キョーコを狙ってる人いっぱいいるよ?キョーコが気付いてなくてもね。キョーコが可愛いから余計な虫がわいてきて、俺はいつも心配なんだよ?」
おどけて言ってみせると冗談だと思ったのか君は小さく笑った。
本気で言ってるんだけどね…
「最初に言ったよ?『俺は君を離さない』って。キョーコだって言ってくれたよね?俺の傍にいてくれるんだろう?」
「ずっと敦賀さんの傍にいたい」
君の小さな呟きが俺の不安を吹き飛ばしてくれる。
「まだ不安?眠れそうにない?」
君は小さくうなずいた。
「少し待ってて」
君がよく眠れるように何か持ってこようとベッドから起き上がると
「行かないで…一人にしちゃいや」
と君。
また涙が出てきたのか涙声になってるよ。今君に可愛いなんて言うと怒るかな?
そんな風に言われると一人で寝室を出るわけにもいかず、俺は君を抱き上げた。
いつもは恥ずかしがるお姫様抱っこなのに、今は泣いてるせいか大人しくされるままになってるね。
「俺の手はふさがってるからキョーコがドアを開けてね」
そういってキッチンへキョーコを連れて行った。

キッチンに置いてるイスにキョーコを座らせてホットミルクを作る。牛乳が温まるのを待つ間にタオルを濡らしてキョーコに渡した。
「明日泣きはらした顔で仕事に行けないだろ?」
素直にタオルを目にあてる君。
温まった牛乳にはちみつを少し落として、マグカップをキョーコに渡した。
「こぼさないでね」
そう言ってまたお姫様抱っこでリビングのソファーに連れて行く。
キョーコの横に座って肩を抱き、優しく髪を撫でてやる。
「おいしい」
ホットミルクを一口飲んでホッと息をつく君。
「敦賀さんこれはちみつ入りですか?」
「甘すぎた?」
はちみつを入れすぎたのかと不安になって問うと、首を横にふって否定してくれた。
「どうしてはちみつなのかなと思って」
不思議そうに問われた。
「キッチンにおいてあったから。キョーコが買って来てたんでしょ?」
「そうですけど」
「何に使うのかなと俺も思ったから、はちみつのことネットで調べてみたんだ。キョーコは料理に使うつもりだったんだろ?」
と問えば、コクリとうなずく。
「はちみつは薬にもなるって知ってるよね?」
「口内炎とか出来ると塗ったりしますよね」
「それだけじゃなくて、はちみつって不眠症の解消にもいいんだって。睡眠薬ってやっぱり気になるから、これ知って、今度眠れそうにない時に試してみようと思ってたんだ」
「私は実験ですか?」
「そうかもね」
おどけて見せると君は笑った。
「笑顔が出たね」
やっと笑ってくれて嬉しいよ。
「私、敦賀さんを好きになってよかった」
ポツリと呟く君。
君は俺を舞い上がらせるのが上手だね。
「キョーコを実験に使うような俺でも?」
照れ隠しもあっておどけて言ってみせた。
「大好きですよ」
君は笑顔で告げてくれる。
「愛してるよ」
そして君の頬にキスを落とす。
飲み終わったマグカップを君から取り上げてリビングの台の上に置き、また君を抱き上げる。
「それではお姫様、寝室へ行きますか」
そう言うと、君は俺の首に抱きついてきた。
涙が止まってお姫様抱っこが恥ずかしくなったようだ。

キョーコをベッドに寝かせて、隣に横になって優しく抱き締めて髪を撫でる。
「おやすみキョーコ。いい夢を。」
そして額にキスを落とす。
「おやすみなさい」
キョーコが寝付くまで髪を撫でてやった。
しばらくするとキョーコの寝息が聞こえてきて、もう一度額にキスを落として俺も眠りについた。

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