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チズさんからの頂き物


またまたおねだりして、「それは誰のため?」の続き妄想をチズさんに書いて頂きました。

だってとっても面白いお話聞かせて下さるんですもの~

年末でお忙しい時におねだりしてしまってごめんなさいm(__)m

毎回遠慮というものを知らずおねだりしまくる私を見捨てないで下さると嬉しいです。

チズさんの素敵な作品をご堪能くださいませm(__)m






「それは誰のため?」
「俺のため!」
と言うことで蓮のために妄想してみました。(笑)
勝手に続き妄想スタート。



「敦賀さん、お願いがあるんです…」
もじもじと恥ずかしそうに俯きながらチラリと俺を見る彼女は抱きしめたくなるほどかわいい。
「なに?何でも言って」
君の望むことなら何でも叶えてあげる。
「…私、結婚決まったんです。なのでまた『お父さん』頼んでもいいですか?」
「はっ?!」
「バージンロードを私と一緒に歩いて下さい。お父さん!」

じょ、冗談じゃないっっっ!!!

 


ゆ、夢?
なんて縁起の悪い夢だ!
最上さんが結婚なんて、冗談じゃない。
本当 良かった、夢で…。
いや、良くない!

マリアちゃんから頼まれた彼女の「お父さん」役。その権利を利用して彼女と過ごした1月は、まるで恋人同士のような甘い生活。
彼女からこまめに連絡をいれさせる癖もつけたし、おまじないと称したキスは会うたびにしている。近づく馬の骨の排除も続けているし、最大に厄介な骨は、有り難い事に俺と彼女の仲を誤解している。(まぁ、そう仕向けたのだけども)

ラブミー部の彼女が(俺以外の)誰かと恋に落ちる事はないだろうと高をくくっていた。

だけどそんな保証はどこにもない。いつどんな伏兵が現れて彼女をさらっていくやもしれない。
そんなことは絶対にさせない。「お父さん」なんてもう廃止だ!
絶対「恋人」になってやる。

***

「敦賀さん、お願いがあるんです」
あの夢と同じ様に恥ずかしそうに俺を見る彼女。背中に嫌な汗が流れる。
…ま、正夢?
「な、何…かな?」
「実は…。下宿先のご実家で不幸があって2.3日留守にするそうなんです。一人は危ないからお友達の家に泊めていただきなさい、って言われて…。その…またお邪魔してもいいですか?」
「うち、でいいの?」
彼女なら絶対に琴波さんに頼みそうなのに。
「はい。ご迷惑でなければ…」

「お父さん」は、もうやめようと思っていた。だけどいきなり「お父さんはもうしない」なんて言ったら彼女のことだ。その意味を曲折してとらえるに違いない。
これは、彼女の認識を「お父さん」から「男」へ変えるチャンスなのかもしれない。
「迷惑なんてとんでもない。大歓迎だよ」


彼女が待っていると思うだけで、自然と早くなる歩み。
「おかえりなさい!お父さん」と満面の笑みで迎えられ「ただいま、キョーコ」と抱きしめる。
久しぶりの二人だけの甘い時間。
ソファーを背もたれに座る俺の脚の間には、俺の送ったイルカの抱き枕を抱え先日届いたという『クー・ヒズリ』主演の最新作に夢中になっている君。
後ろからお腹に手を回し抱きしめれば、その身を胸に預けてくれる。
最初は恥ずかしがって暴れていたけれど今では自然に甘えてくれる。その姿は誰から見ても「恋人」なのに、彼女の中で俺は「お父さん」自分が植えつけてしまったその認識が悔やまれる。

「そろそろ寝ようか?」
お姫様抱っこで寝室へ。初めて一緒に寝た日は恥ずかしそうに隅っこに寝転んだ彼女も1月の間にすっかり慣れてすんなり隣に寝てくれる。
「おやすみ、キョーコ」
おまじないのキスを額へ落とせば
「おやすみなさい。お父さん」
頬を赤く染めながらも返してくれる。
――お父さん、か……。

彼女が寝息を立て始めたのを確認し、そっと抱き寄せる。久しぶりに感じる彼女の体温、甘い香り。
「好きだよ、キョーコ」
起きている時には言えない言葉も今ならこんなにはっきり伝えられるのに。
腕の中の彼女が、もぞもぞっと寝返りをうち俺の胸に頬をすりよせる。
「う、…ん。…敦賀、さん……き」
寝言?
俺の夢でも見てくれているのだろうか。
甘えるようにぎゅっとパジャマを掴むその仕草が可愛くて、やわらかい髪にそっとキスをした。

***

「やっぱり敦賀さんの腕の中は気持ちいいですね」
朝食の準備は二人で。それは一緒に暮らした1月で日課となっていた事。
ふわふわのチーズ入りのオムレツの皿にレタスとプチトマトを盛り付けながら彼女が爆弾を落とす。
「ん?」
彼女と揃いで買ったマグカップにコーヒーを注ぐ手が思わず止まる。
「最近あまり眠れなかったんです。なんだか寂しくて。でも久しぶりに安心して眠れました」
寂しくて…?
ドキンと跳ねる心臓。
いや、期待はするまい。彼女の事だ。きっと以前のように「お父さん」に甘えられなくて寂しいという意味だろう。
でも聞かずにはいられなかった。
「…それは、お父さん…だから?」
「へ?いえ。お父さんだからというか敦賀さんだから、ですかね。前に抱きしめてもらった時もそうでしたから」
「俺の腕の中は安心するの?」
「はい、セラピーです!」
「…だから、いつも抱きついてくるんだ」
「抱き、してません!そんなこと」
「してるよ。昨日だって、「敦賀さん」って言いながら抱きついてきたし」
「あ、あれは!敦賀さんが好きだなんていうから!」
「! 起きてたの?」
「え?えっと夢…で…」

どうやら、夢うつつで俺の告白が聞こえていたらしい。
夢だと思い込んでいるのが幸いし……ん?
今の言葉…それって…

「…俺が、好きだって言ったから抱きついたの?」
かぁーと耳まで赤く染まり俯く彼女。期待に満ちて胸が高鳴る。
ちょっとまて。
何か忘れている。昨夜彼女は何て言った?

…敦賀さん…き……

……好き?
確かに彼女は――好きっていった!

「えっ?つ、敦賀さん?」
彼女を抱き寄せ腕の中に閉じ込めた。
「それは、「お父さん」だからじゃないよね。「敦賀さん」って言ったし」
「あ、あの…」
「俺は、君にとって…なに?」
「え?」
「ただの先輩?それとも頼れる父親?やさしいお兄さん? …俺は、君の恋人になりたい」
「…っ…」
「好きだよ、最上さん。君を愛している」

絶対に逃がさない、と伝える様に腕に力をこめる。

ゆっくりと背中にまわされた温かい腕。
それが君の答えだと、そう思っていいんだよね。

(おしまい)

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