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ACT.151続き妄想

今頃続き妄想です(^_^;)

こうだったらいいな〜って脳内妄想色々してたんですが、上手く表現出来なくて、当初妄想してたものとは形が違ってしまいました……


奏江

「―――というわけで、よろしくお願いします」

唖然としている敦賀さんと社さんに頭を下げた。

先に我に返った社さんが、言葉をかけてくれた。

「こちらこそ、よろしくね」

社長の思惑はわからないけど、『泥くさいの』という言葉に警戒したのに、内容が敦賀さんの付き人だったから命令書に書かれてあった通りに従う気になった。

敦賀さんにはいい迷惑だろうけど、社長の言いつけだし、何より役者として敦賀さんの付き人は勉強になると思ったから。

「全く、何考えてるんだ?あの人は」

敦賀さんの呟きが耳に入った。

それ聞きたいのは私の方ですから。

キョーコと代われるものなら代わりたかったわぁ〜

自然とため息がこぼれ落ちた。

「社長がラブミー部員に付き人を命じたってことは、キョーコちゃんも誰かの付き人をするの?」

社さんの言葉に、ピクリと敦賀さんが反応したのに気付いた。

言わない方がいいのかしら……

一瞬迷って、嘘をつくことにためらいがあったから、正直に告げた。

「あの子はもう少し先になるみたいですよ」

「誰の付き人やるの?」

社さんがおそるおそる聞いてきた。

「名前は書いてなかったですね」

『危ないの』とか、『謎の俳優X』なんて胡散臭い書かれ方してたのを、正直に告げる気にならなかった。

あの子に想いを寄せているだろう敦賀さんが、それを聞いた時、怒り狂ったりするようなことになったらいけないと不安だったから。





「モー子さ〜ん」

ダークムーンの撮影現場に入ってくるなり、喜び勇んで飛びついてきた親友を、ひらりと身体をひるがえしてかわしたら、親友は勢い余って敦賀さんに突進した。

敦賀さんは、親友を受け止めて、フワリと笑った。

あぁ、やっぱりね。

あんな顔垂れ流してて、もしかしてここでは公認なのかしら?

敦賀さんに突進した親友は、敦賀さんの腕の中で硬直して、しばらくすると飛びのいて土下座していた。

親友は敦賀さんに謝って、敦賀さんと社さんに挨拶をしてから、私に向き直った。

「避けるなんて、ひどい」

泣きべそをかく親友に、苦笑してしまう。

「女優でしょ。そんな顔やめなさい!」

「だって……」

「あんた、ここに来るなり私に突進してきたけど、他の方に挨拶しなくていいの?」

私の言葉に、はじかれたように親友が駆けて行った。





「キョーコちゃ〜ん、お昼行くよ〜」

社さんが、親友に声をかけた。

誰も気にとめてないけど、ありふれた光景なのかしらね。

「今日はお弁当なんです」

はにかんで笑う親友は、文句なく可愛らしかった。

「今日はモー子さんと会えるとわかってたからお弁当作ってきたのよ♪」

そう言って、目の前に掲げられた重箱に、一瞬思考が停止した。

「これ4人分なのよね?」

『当然でしょ』という返事を待ってたのに、あっさりと期待を裏切られてしまった。

「やだ〜モー子さんのに決まってるじゃない」

「こんなに食べられるわけないでしょ!」

ダイエット中なのに、冗談じゃないわよ。

只でさえ、この子の手料理は文句なく美味しくて食べすぎちゃうんだから。

私と親友のやり取りにかまわず、食事を取りに移動しつつあった敦賀さんと社さんの背中に、慌てて叫んだ。

「敦賀さん、社さん、これ食べるの手伝ってもらえませんか?」

遠慮しようとする敦賀さんと社さんを押し切って、親友の楽屋でお弁当を食べることにした。

「はい、モー子さん。あ〜んして?」

「も〜そんなことやめなさいよ」

何気に敦賀さんを差し置いて、私が親友に『はい、あ〜ん』なんてバカップルみたいなことをされないといけないのか。

冷たく言い放ったら、親友はブチブチと不満そうに呟いた。

「やってみたかったのに……」

そんなにやりたければ、適役の人がいるじゃないの。

「じゃあ、敦賀さんにやってあげなさい」

私の言葉に、社さんは喉に詰めたのか苦しそうに胸を叩いていた。

敦賀さんは何も聞かなかったような涼しい顔をしていた。

いつもされてるから気にならないのかしらね?

「ど、ど、どうして?敦賀さんにそんなこと、恐れ多くて出来ないわよ」

親友の慌てように不思議に思った。

「キスまでされといて、気にするような仲じゃないでしょ?」

社さんが、飲みかけのお茶を吹き出した。

敦賀さんは目を丸くして親友を見詰めていた。

「いや〜モー子さんの破廉恥〜」

真っ赤な顔をした親友が、楽屋から飛び出して行った。

慌てて敦賀さんが親友を追いかけて行った。

もしかして社さんには内緒だったのかしら?

「蓮とキョーコちゃんがキス?え?キョーコちゃんがキスされたのは不破君だったんじゃ……」

社さんの声はとても小さなものだったけど、しっかり聞きとってしまった。

「社さん?今のどういうことです?」

「いや、話していいものかどうか……」

「私はあの子の親友ですよ?それなのに、話せないとか言われるんですか?」

社さんに問い詰めたら、バレンタインにダークムーンの現場で起こった事件を話してくれた。

「そんなことになってたんですか!?あいつ、キョーコから時間とお金を貢がせただけじゃ足りないっていうの?最低!」

怒りのあまり目眩がしそうになった。

あの子が『平穏と平和を脅かす忌むべき悪夢の厄日』なんて言うはずだわ!

そして事件の後、キレた敦賀さんが何か『した』か『言った』のよね?

このドラマみたいに、愛と憎しみが渦巻いてドロドロという表現がぴったりじゃない。

やっぱり断ればよかった!





キョーコ

恥ずかしくてたまらなくなって、楽屋を飛び出した。

モー子さんの馬鹿〜

せっかく考えないようにしてたのに……

『…ありがとう―――――…すごくおいしかったよ』

敦賀さんのあの時のお礼を思い出して、頬が熱くてたまらなかった。

どんな顔して、あそこに戻ればいいのよ……

「最上さん?」

敦賀さんの声に、ドキッとした。

赤くなってるだろう顔を見られたく無くて、振り向けなかった。

「急に飛び出したから、琴南さんも心配してるんじゃないかな?戻ろう?」

優しい言葉だった。

その言葉につられるように振り返って、敦賀さんの顔を見上げたら、敦賀さんは無表情になっていて、その顔からは感情を読み取ることが出来なかった。

怨キョは出てこないんだけど、怒ってらっしゃるようにも見えなくはない……

もしかして、『お礼』のことをモー子さんに話したと思って、怒ってらっしゃる…とか?

考えられる可能性に、背筋が寒くなった。

「申し訳ございません」

すかさず土下座したら、敦賀さんは呆気にとられたようだった。

「ねぇ、どうして謝ってるの?」

すぐ傍で、敦賀さんがしゃがみこんだ気配がした。

「怒ってらっしゃるんですよね?でも私、どうしてモー子さんがあんなこと言ったのかわからないんです。私はモー子さんに、『あのこと』話してはないんですけど……」

「話してなかったの?」

「はい」

返事をして顔を上げたら、すぐ近くに敦賀さんの顔があって、あの日の敦賀さんの楽屋での出来事が、脳裏に蘇った。

やだ〜せっかく考えないようにしてたのに、モー子さんのせいで、また頭から離れなくなったじゃない。

頬が熱くてたまらなかった。

「怒ってないから。ほら、立って」

敦賀さんに腕を掴まれて、あの時みたいに顔が近付いて……

だめ!考えちゃ。あの時の二の舞になっちゃう……

そんな風に思ってみても、頭から離れてくれなくて―――

もうだめ……逆上せちゃう……

足に力が入らなくて、その場に崩れ落ちた。







全くどうしてくれよう、この子は……

琴南さんと、仲がいいところを見せ付けられて、ヤキモキさせられたと思ったら、こんなに可愛い顔を見せられて……

好きな子が、自分を意識しまくる姿を見て、何とも思わない男がいるならお目にかかってみたい。

ここで俺に襲われてもいいのか!?

立ちあがりかけた時に、急に崩れ落ちて思わず抱き寄せた。

抱き寄せた腕に思わず力が入ったけど、彼女は真っ赤な顔でぐったりとしていた。

半ば意識がなさそうな彼女を抱きあげて、楽屋に運んだ。

腕の中に少しでも長く彼女をとどめておきたくて、ゆっくりと歩いた事は、誰にも知られなかった。

つづく


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