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誘惑4

「んっ、くすぐったい」

スカートの中の、不埒な侵入者に、彼女の身体が硬直した。

最初の時と違って、腕を掴まれたりはしなかったけど、無理強いするようで躊躇われて、結局それ以上手を進めることは出来なかった。

そんな俺を、彼女はさぐるように見つめてきた。

変な誤解をされないように、愛しいと思う気持ちのままに彼女の頬や額、こめかみにキスの雨を降らせた。

そっと耳を噛み、首筋へと下りて、鎖骨へ唇を這わせた。

少しくすぐったそうに身をよじる彼女にお構いなしに、最後に強く吸い上げて俺のものだと印をつけた。

「俺だって男だから……他の男の前ではそういう服を着ないで?」

「私みたいに、地味で色気のない女なんて、気にする人は誰もいませんよ」

そう言って、彼女が笑った。

そんな風に思ってるのは、君だけだよ。

最初のすり込みは、かなり強力なんだね。

ホントにそうなら、馬の骨退治なんてしなくてすむのに。

貪るように口づけて、彼女の身体を撫でまわし、そっと胸に触れた。

「つ…敦賀さん」

「なに?」

彼女が慌てたように俺を呼んだ。

「小さいから……や」

胸の大きさなんて関係ない。

愛しい君だからこそ触れたいと思うのに。

彼女は身体をよじって逃げようとする。

「こんなことする俺は嫌い?」

不安にかられて問いかけたら、彼女は必死になって首を横に振って否定してくれた。

無理強いして嫌われるんじゃないかという不安が消えて、嬉しくなってきつく彼女を抱きしめた。

「……胸が小さくても嫌いになりませんか?」

不安そうに訊ねる彼女に、笑いが込み上げてきた。

ここで吹き出すと、彼女を怒らせるのは目に見えているので、必死で我慢した。

「男が触ると大きくなるって聞いたことが無い?だから、俺が大きくしてあげる」

そういうと、彼女は真っ赤になって視線を彷徨わせた。

そんな姿も愛しくて、彼女の顎を捉えて口づけした。

幸せなひと時はあっという間に過ぎ去り、セットしたアラームが時を告げた。

名残惜しく、彼女の唇から離れてぎゅっと抱きしめた。

「時間だね。送って行くよ」

潤んだ瞳で見つめられて、理性を手放しそうになった。

「もっとして欲しかった?」

俺の言葉に、途端に真っ赤になる彼女。

「知りません」

そっぽ向いて拗ねる彼女に、笑いがこぼれた。

車の中で、ずっと黙り込んで俯く彼女に、怒らせたかと不安になった。

いつもの場所に着いた時、やっと彼女が口を開いた。

「敦賀さんがいつもと違う人みたいで怖かったけど、敦賀さんの温もりが離れると寂しくて……もっと一緒にいたかったです」

真っ赤な顔をして、それだけ告げると、彼女はすぐさま車から降りて駆けだしてしまった。

残された俺は、彼女の言葉が理解しきれなくて呆然としていた。

言われた言葉を反芻して、頭を抱え込んだ。

絶対次は逃がしてやらない!

3へ  おわり

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