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宇宙猫さんからの頂き物

宇宙猫さんから素敵なお話を頂きました。

ブラコン&シスコンの話で書いて下さいました。

すご〜くドキドキして、ニマニマするお話でした。

宇宙猫さんのお話をご堪能下さいm(__)m

『たとえ、君が本当の妹だとしても・・・』


「蓮?ご飯出来たわよ?」
そう言ってノックもなしに扉を開けた最上さんは、着替え途中の俺の姿を見てその頬を染めた。
「ご、ごめんなさい!!」
慌てて扉を閉めた音に、俺は苦笑する。いまどきの若い子ならきっと、シャツが肌蹴てる程度であんなに声を震わせることはないだろう。けれど、彼女は若いけど、“いまどき”じゃないようだから、当然の……どちらかというと、好ましい反応だと思う。
ふふっと笑い声を漏らして、俺は早々にシャツのボタンを止めた。
「キョーコ。いつも言っているだろう?ノックをするようにって」
キッチンに行って、最上さんにそう声をかけると、彼女は背筋を伸ばして耳まで赤くした。
「ごめんなさい」
「……ダメだよ?」
「え?」
俺の言葉に、最上さんはなんのことかと振り返った。
「キョーコ、いま、『最上さん』に戻ってるだろう?」
「あ……」
「ちゃんと、“妹”になりきってくれなくちゃ?」
そう首を傾げると、最上さんは一度ぎゅっと瞳を閉じて、深呼吸してからまた開いた。
開かれたその瞳にはキラキラと、無邪気でやんちゃな輝きが宿っていた。
「もう!蓮ったら、着替えるんだったらちゃんと鍵閉めてよね?」
ぷうっと頬を膨らませて、恥ずかしさを誤魔化すように怒っている最上さんに俺は口元を緩めた。
「だから、ノックをしなさいって言っているだろう?」
「だって……」
「『だって』じゃないだろう?」
「もういいじゃない?その話は!はやくご飯にしよう?」
そう言って、鍋に視線を戻した最上さんの背中に俺は近づいた。
「まったく、キョーコはしかたないな……」
最上さんの頭を幼い子にするようにグシャグシャと撫でると、ふわふわの髪の毛が俺の手にまとわりついた。
「………」
心地のいい感触に、俺は最上さんの髪の毛からその手を離せなくなる。
「……蓮?」
スープをお皿に持っていた最上さんが不思議そうに上目遣いで見上げてきた。
その可愛さに、俺の胸のなかはどうしようもなくざわつく。
「………ねぇ、キョーコ?」
悪いことを思いついた俺は、そっと低く、内緒話をするように彼女に囁いた。
「なに?」
この部屋には俺たち以外の誰もいないけれど、この話は神様にさえ聞かれてはいけない……否、神様には絶対に、聞かれてはいけなかった。
「俺のこと、好き?」
「もちろん!大好きよ」
最上さんは、“お兄ちゃん”に満面の笑顔を見せる。
そう……俺たちはいま、“兄妹”なのだから。
これから起こることは、絶対に、神様に知られてはいけない。
「それじゃ、俺のお願い聞いてくれる?」
「いいわよ!なぁに?」
無邪気な笑顔を向けてくる少女の耳元へと唇を寄せる。
「俺、ご飯より食べたいものがあるんだ」
俺の低い声がそうさせたのか、それとも、彼女の耳に触れる俺の息がそうさせたのか、最上さんの心臓が緊張に跳ねたのがわかった。
そんな彼女が逃げないように、俺は後ろから最上さんの身体に腕をまわし、甘い香りの立ち昇る首筋へと唇を下ろしていく。
「俺、キョーコのことが食べたい」
「………な」
最上さんの声は緊張に裏返り、震える。
「食べても、いいだろう?」
「っ…なに、おかしなこと言ってるの!?私たち、兄妹なのよ!!?」
肉食獣を前にした小動物のように震え、身を縮込ませている少女がひどく愛しい。
「キョーコ、知らないの?」
「な、なにを…?」
「最近、映画でもゲームでも流行ってるんだよ?兄妹の恋愛モノ……背徳感があって、ドキドキするだろう?」
「じょ、じょうだ…んっ」
可哀想なほどに震える最上さんの声を吸い取るように、その唇に唇を重ねた。
「冗談なんかじゃないよ?」
チュッと音を立てて離し、告白する。
「俺は、本当に君が好きなんだから」
君が本当は妹じゃなくても……本当に、妹だとしても。

そういうこと関係なく、君が君だから、俺は君が好き。

「神に背いても、君が欲しいと思うほどにね」


そう囁いて、俺は甘い果実のような最上さんの唇に、今度は食らいつくようなキスをした。
そうして、俺たちは背徳の闇へと飲み込まれていく―――


end






オマケ『報われない真実』


「天誅ぅーーーっっっ!!!!!!!!!!!」
「っ!?」
耳に響く突然の騒音と、頭頂部への痛みで目を覚ました俺の目の前には、眉間に皺を寄せた社さんがいた。
「蓮!!なに寝てんだよ!!?」
「あ、あれ?最上さんは!!?」
キョロキョロと周りを見回すと、そこが自分の部屋ではないことがわかった。
「キョーコちゃんなら、俺にお弁当を預けて帰っちゃったよ。お前を起こすの悪いって言って……っていうか、寝てたのに、なんで、キョーコちゃんが来たの知ってるんだよ?」
「あ……えっと………」
俺が聞いたのは、現実の最上さんの所在ではなく……夢のなかの最上さんの所在を寝ぼけた頭で聞いたのだが……そんなことを正直に言えば、また社さんに笑いのネタを提供することになる。
「最上さんの気配がしたような気が……」
なんとか誤魔化そうとそんな風に言うと、社さんの目に同情の色が浮かぶ。
「おまえ……寝てる時にまで、キョーコちゃんの気配に敏感なほどにキョーコちゃんを好きなのに………」
「な、なんですか……中途半端に言葉、切らないでくださいよ……」
「いや………ラブミー部に恋すると大変だなと思って……」
「………」
「報われる日が全っ然っ、見えなくて」
俺は無言で、その場にもう一度横になった。
「蓮!?なにやってんだ???」
社さんの言葉を無視して、俺はしっかりと目を閉じる。
「あと10分で撮影始まるんだぞ?用意しろよ!?おい!!」
俺はもう絶対に起きないと決めた。
「お〜い!蓮!?俺が悪かった!謝るから、起きてくれ!!!」
俺のこの想いが報われるまで、起きたくはない。
たとえそれが夢でも……すこしは、慰めになるだろう?

えんど★

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