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内緒

敦賀さんにエスコートされて会場に入ると、あっという間に人に囲まれてしまった。

人気も実力もある敦賀さん。

お近づきになりたい人はいっぱいいて、私はいつの間にか敦賀さんと離れてしまった。

人垣の外から敦賀さんを見てると、手の届かない遠い人のようで、なんだか寂しくなる。

「キョーコ」

敦賀さんが、私に気づいて優しく呼びかけてくれる。

手を差し出されて、自然とその手を取ると、優しく微笑んでくれた。

そんな心づかいがとっても嬉しい。

私はここにいていいんだと、傍らにいて欲しいと、そう言われてるようで、ニッコリと微笑むことで返事を返した。

敦賀さんも神々しい笑みを返してくれて、顔が熱くなって思わず目をそらしてしまった。

そっと抱きしめられて、居心地のよさにうっとりしかけたけど、よく考えたら人前のわけで・・・・・

「離して下さい」

小さな声でそう告げたけど、聞こえなかったはずはないのに、ぎゅっと力を込めて抱きしめられた。

人前で恥ずかしいのにと睨みつけると、敦賀さんは、嘘吐きスマイルになっていた。

聞こえてて、気に入らなくて、このいやがらせですか!

なおさらジタバタあがいてみたけど、私ごときの力でどうにかなるものでもなかった。

「離して下さい」

さっきより大きな声で言ってしまった。

敦賀さんが、いきなり頬にキスしてきて・・・・・

こんな人前でなんて破廉恥なこと!

恥ずかしくていたたまれなくてもがいたけど、敦賀さんは全然離してくれなくて、そして私を抱き上げた。

「やめてください~人前ですよ!破廉恥です~」

私の抗議もどこ吹く風で、敦賀さんはさっさと会場から出て、控室まで連れて行かれた。



控室に入ると、敦賀さんはお姫様だっこしたままソファに座った。

「あんなこと・・・・・人前でするなんて、破廉恥ですよ」

ポカポカと敦賀さんを叩いてしまったけど、敦賀さんは笑ってたから痛くなかったんだろう。

感情が高ぶってきて涙がこぼれそうになった。

「ごめんね?でも気に入らなかったんだ」

「なんですか。気に入らないって」

睨みつけたけど、敦賀さんは飄々としていて・・・・・

「キョーコを俺から引き離した人も、キョーコに離してくれって言われたことも」

「だって、人前であんなこと・・・・・恥ずかしいじゃないですか。破廉恥ですよ!」

「俺はキョーコのものだって言ってるのに、まだ理解してくれない人がいるみたいだからつい・・・・・ね」

敦賀さんはいたずらっ子のように笑った。

私が寂しく感じたことちゃんとわかってくれて、守ろうとしてくれたんだと思うと嬉しくて、目に涙があふれてきた。

今まで誰も私を守ってくれる人はいなかった・・・・・

敦賀さんは、こぼれ落ちた涙をぬぐって、優しく抱きしめてくれた。

「俺を一人にしないで?」

あなたは私を甘やかすのが上手ですね。

本当に一人になるのが怖いのは私の方なのに。

「しょうがないですね~」

泣きながら返事をしたら、優しく髪をなでられた。

安心出来て居心地のいいこの腕の中を知ったら、どこにも行けませんよ。

そんなこと恥ずかしいから絶対言わないんですからね!
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