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ACT.173続き妄想 おまけ

彼女と二人きりのホテルの一室。

理性が保てるのかとか、カインになりきれるのかとか、そんな心配してるのは俺だけなんだと思うと、ため息が出る。

男と二人きりなんだと、少しでも彼女に意識して欲しくて、風呂から出る時、バスタオルを下半身に巻き付けただけで彼女の前に立ってみたけれど、微塵も動揺してもらえなかった。

以前、全裸を見られた時さえ動揺してもらえなかったんだ。

上半身ぐらいじゃ、動揺なんてするはずないか。

自分のとった行動で、尚更落ち込む羽目になろうとは……

バスローブを投げて、俺の濡れた髪を乾かすなんて、いかにもセツならやりそうだ。

でも、わかってる?

髪を乾かせるのに気を取られてるのかもしれないけど、少しでも視線を上げれば、理性なんて保てそうにないんだよ?

彼女が浴室に行って、助かった。

好きな女性の胸が、あんなに顔に近い所にあるなんて、拷問以外の何物でもない。

彼女にとって、俺はただの先輩でしかないんだと思うと、やるせない。

「今すぐ、君をどうにかしてやりたいよ」

浴室から聞こえてくるシャワーの音に平静でいられなくて、呟かずにはいられなかった。

理性を保つためにも、彼女の風呂上がりの姿なんて見るわけにいかない。

彼女を視界に入れないためにも、ざわめく気持ちを落ち着かせるためにも、頭から毛布をかぶって丸くなり、耳をふさぐ。

まるでミノムシにでもなったような気がする。

彼女は俺の心中なんて、考えたこともないんだろう。

俺の努力を無駄にするかのような行動を取った。

投げつけられたものは柔らかく、痛みを感じたりはしなかったが、妹にそんなことされても無視して眠り続けるのはカインらしくない。

毛布から顔だけ出して問いかける。

「何だ?」

視界に飛び込んできた彼女の姿に、毛布から顔を出したことを後悔した。

なんて恰好で俺の目の前に立つんだ!

誘ってるのか!?

俺の理性を試してるのか!?

絶対違うだろ!!

男を誘うような下着を身に纏って、堂々と目の前に立っている彼女は、セツでしかあり得ない。

彼女に理性を揺さぶられ続けて、俺はカインを演じることに苦労してるのに、彼女は苦も無くセツを演じられるのか……

役者魂も、プロ根性も彼女に負けていられない。

「先に寝てるなんてズルイ!今夜は一緒に寝てくれるって言ってたじゃない!」

彼女の言葉に、呆然となった。

最初にカインとセツとして過ごした夜ならともかく、いつ一緒に寝るって話があったんだ?

カインとセツの設定なら、別々に寝ていることの方が珍しいような気もする。

だから彼女は、セツとして当然だと思うセリフを口にしたのか?

「もうちょっとよけてくれないと、アタシの寝るスペースがないじゃない!」

言われるままに、彼女が眠れるスペースを空ける。

ホントに俺の隣で眠るつもりなのか!?

躊躇いも見せずに俺を跨いで、彼女が隣にくる。

「おやすみ、兄さん」

一言告げて、彼女が俺に背中を向けて横になった。

ねぇ、俺のこと何だと思ってるの?

セツとして振舞うことで、俺に女性を意識させて、最上さんは平気で俺の横で眠れるの?

最上さんと同じ部屋にいることだけでも、俺は眠れそうにないのに……

理性を保つためにも、同じベッドで眠らない方がいいことはわかってる。

でも、カインなら、セツから逃げたりしないだろう。

最上さんが、俺を異性として意識することもなく、何事もなかったかのように眠れるというのなら、嫌でも意識してもらう。

歩く純情さんな最上さんに戻って、真っ赤な顔でうろたえて欲しい。

さぁ、どうやって彼女に俺が男だと、意識してもらおうか。

彼女の首の下に、無理矢理右腕を突っ込んで、腕枕をする。

彼女は微塵も動かない。

寝たのか?

起きているのなら、面白くない。

彼女の方を向いて、左手を彼女のお腹に回し、ぐっと引き寄せる。

「ベッドが狭いから、落ちないようにしっかり支えててやるよ。おやすみセツ」

チュッと頭にキスを落とす。

やばい。

彼女に男として意識して欲しくてやったことが……

お互い身につけているものは下着だけ。

遮るものがなく、直に彼女の体温を感じる。

俺の腕の中に、すっぽりと収まる柔らかい身体。

アメニティグッズは同じもののはずなのに、彼女からは、俺よりも甘く香ってくる。

愛しくて、胸が締め付けられる。

このまま理性を手放してしまえれば……

おわり

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