スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ACT.146 続き妄想

LoveChronicleのおけいさんのイラストから妄想をして、その妄想で本誌の続き妄想をしてみました。

この続き妄想をおけいさんに捧げさせて頂きますm(__)m


「ねぇ、コーン、きっと敦賀さんにも完全に呆れられちゃったわよね」

ポケットからコーンを取り出して話しかけた。

『――なんかそれってちょっとバカバカしいよね――』

そう言われて、あの後必死で美緒を演じたけど、復讐を誓った相手にファーストキスを奪われて、その上、この世の終わりのように嘆いて撮影に支障をきたして………

前にも敦賀さんに叱ってもらったのに、また同じこと繰り返して………

もう完全に呆れられちゃったかと思うと、怖くて敦賀さんの顔も見れなかった。

社さんが呼びかけてくれてたのに、怖くて振り向けなくて、誰も来そうにない非常階段まで逃げてきてしまった………

「ねぇコーン、あの時の約束覚えてくれてるなら迎えに来てよ」

敦賀さんに嫌われちゃったら、ここにいることなんて辛くてできないもの………

とめどなく涙があふれてきた。

「今、誰のこと考えてるの?」

後ろから敦賀さんの声が聞こえた。

少し怒気のこもった敦賀さんの声に、振り返ったり出来なかった。

黙って背中を向けていたけど、敦賀さんが怒っていることが感じられた。

「不破のことでも考えてるの?」

「なんで、私があんな馬鹿のこと考えてないといけないんですか!」

反射的に振り返って、問い返してしまった。

「この世の終わりのように嘆いていたじゃない」

敦賀さんに指摘されて、はじめて気づいてしまった。

最初は、ファーストキスを奪われたことばかり嘆いていたのに、今の私は、敦賀さんに呆れて嫌われたかもしれないってことばかり考えていたことに。

私………どうして敦賀さんのことばかり考えてたんだろう………

自分の思考に陥る前に、敦賀さんの声が聞こえてきた。

「俺のこと考えてくれてたんなら嬉しいんだけどな」

ふと気付くと、敦賀さんはすぐ傍まで来ていて、私の顔を覗き込んでいた。

心の中を見透かされたような気がして、顔が熱くなってきた。

「え?ほんとに俺のこと考えてくれてたの?」

驚いたように問われて、恥ずかしくていたたまれなかった。

「俺のこと考えて泣いてたの?」

図星をさされて、言葉も出なかった。

顔を見られたくなくて、背けて俯いてしまった。

いつの間にか、敦賀さんから怒気が感じられなくなっていた。

「最上さん?」

敦賀さんの視線をずっと感じていたので、仕方なく口を開いた。

「コーンに話しかけてたんです」

敦賀さんは黙って聞いていた。

「もう敦賀さんは、私のこと完全に呆れちゃったかなって」

ためらうような間があって、敦賀さんの声が聞こえた。

「あんなこと言ったから怒ってるんだと思ってた」

「怒ってらっしゃるのは敦賀さんじゃ?」

びっくりして、敦賀さんを見つめてしまった。

敦賀さんは優しく微笑んでくれていた。

「怒ってないよ」

優しく言われて、ホッとして涙があふれてきた。

「もう嫌われちゃったかと思うと怖かった………」

ボロボロ涙を流す私を、敦賀さんは優しく抱きしめてくれた。

いつかの軽井沢のように、敦賀さんの胸で泣いてしまった。

「嫌ったりするわけないよ。俺の方こそ嫌われたかと思ってた」

呟かれた言葉に、力いっぱいこたえてしまった。

「私が敦賀さんを嫌ったりするわけがありません!」

敦賀さんの腕に力が込められたような気がしたけど、嫌われてないことがわかって、嬉しかったから気に留めなかった。



涙が落ち着いたころ、敦賀さんが聞いてきた。

「コーンとどんな話をしてたの?」

私はゆっくりと話しだした。

   *   *   *

「大人になったら迎えに来るから、俺を忘れないで」

コーンは約束の証に、そっと私の唇にキスをしてくれました。

「キョーコちゃんが16歳で、俺が20歳になるまでなんて、あっという間だよ」

コーンはそう言ってたんです。

その約束があったから、誰も祝ってくれる人のいない誕生日でも、16歳の誕生日は待ち遠しかったんです。

一人きりの誕生日でも、もうすぐコーンと会えると思うとすごく嬉しかったんです。

一日、二日と過ぎ、春になって、夏になってもコーンは迎えに来てくれませんでした。

秋になって、冬が近づくころにはもうコーンが迎えに来てくれるのを諦めました。

幼いころとあまりに変わりすぎて、もう私にはコーンの姿は見えなくて、声も聞こえなくなってしまったのかもしれません。

敦賀さんに嫌われちゃったんだったら、辛くてここにはいられないと思って、あの時の約束を覚えているなら迎えに来てよって言ってたんです。

    *   *   *

敦賀さんは、黙って私の話を聞いてくれた。

「ねぇ、最上さん。最上さんのファーストキスって、その時コーンとしてたことになるんじゃないの?」

敦賀さんに指摘されて、初めてそのことに気づいた。

まじまじと敦賀さんを見つめてしまった。

コーンは妖精だから、あれがファーストキスだと思ってなかったけど、確かにあの時がそうだったんだ………

そう思うと、すごく心が軽くなった。

「あの馬鹿がファーストキスの相手じゃなくてよかったです」

ニッコリ笑いかけたら、なぜか敦賀さんが無表情になってしまった。

そんな敦賀さんを不思議に思ったけど、よく考えたらまだ抱きしめられたままで、急に心臓がドキドキとうるさくなって、この音が敦賀さんに聞こえてるんじゃないかと思うと落ち着かなくなった。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

コメントありがとうございましたm(__)m
楽しんで頂けましたか?
そうおっしゃって頂けると嬉しいです≧▽≦
本誌は私もショックを受けました。
なんていうか、妄想スイッチも入らなくてぼ〜っとしてました(^_^;)
みなさまに癒してもらって、少しずつ妄想してます。
うちでよろしければまたいらしてくださませ。
バナー
バナー 花のうてな みなみなみ様から頂きました。
バナー 桃色無印 きゅ。様から頂きました。
プロフィール

瑞穂

Author:瑞穂

最新記事
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新コメント
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
参加してます
実行委員長のAKI様のお宅にリンクしています。
フリーエリア
光の箱庭 惣也様主催
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。