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ACT.147続き妄想


「キョーコちゃん、お昼行くよ~」

いつものように、社さんに声をかけられた。

いつもならそのままついて行くところだけど、今日はちょっと都合が悪い。

どう言おうかためらっていると、敦賀さんが近寄ってきた。

「食欲ないの?」

心配そうに聞かれて、慌てて首を横にふって否定した。

「ち、違います。ただ………」

言い淀んでいると社さんも近寄ってきて、何事かという感じで見つめられた。

言葉にするのが照れ臭くて、口にするのにちょっと勇気が必要だった。

深呼吸する私を、敦賀さんも、社さんも、不思議そうに見つめていた。

気持ちを落ち着かせるために、何度か深呼吸を繰り返して、一息に言い放った。

「実はですね、バレンタインチョコならぬ、バレンタイン弁当を敦賀さんに作ってきまして」

「バレンタイン弁当?」

社さんが、私の言葉を遮って、素っ頓狂な声を上げた。

「だって敦賀さんただでさえ食が細いじゃないですか。チョコなんていっぱいもらうだろうから、バレンタインチョコ渡しても食べては頂けないだろうと思いまして、チョコの代わりにお弁当を作ってきたんです………食べて頂けませんか?」

恥ずかしかったので、早口で告げて敦賀さんを見上げたら、敦賀さんは無表情になっていた。

「あの………ご迷惑でしたか?ご迷惑だったなら、私が責任もってたいらげますので」

「迷惑なんかじゃないよ。頂くよ。ありがとう」

私の言葉を遮って、敦賀さんが優しく微笑んで言ってくれた。

その笑顔に、自然と顔が熱くなった。



社さんが変に遠慮して、楽屋で敦賀さんと二人きりでお弁当を食べることになった。

お弁当のふたを開けた敦賀さんが固まったのを見て、やっぱりやめておけばよかったかなと後悔してしまった。

「最上さん………これは?」

「申し訳ございません。バレンタインの雰囲気をと思いましてソボロでハートなんか描いて、不快になられました?」

「いや、それはないから。このハートは最上さんのもの?」

私の耳は今何を聞いたんだろう?

「これは最上さんの気持ちと思っていいの?」

敦賀さんに聞かれて自信満々に答えた。

「そうですよ。日頃お世話になってる感謝の気持ちを込めて作らせて頂きました」

敦賀さんが、私の目を見つめて聞いてきた。

「最上さん、これを食べたらデザートをくれる?」

「デザートですか?す、すみません。敦賀さんが甘いものを召し上がるとは思わなかったので用意してませんでした。何か買ってきます」

楽屋を出て行こうとした私の腕を、敦賀さんが掴んだ。

「欲しいデザートはここにあるよ」

そう言う敦賀さんは、艶めか妖しい夜の帝王になっていて、私はうろたえてしまった。

「デザートに、最上さんのファーストキスを頂戴?」

その一言に、頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなった。

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Re: No title


いらっしゃいませ。
続きですか?
君恋の続きは今週中の予定です。
続き妄想は、あれで完結のつもりだったんですけど(^_^;)
まさか「続きは?」っておっしゃる方がいらっしゃるとは思わなかったので、戸惑ってます(^_^;)
優しいお言葉ありがとうございましたm(__)m
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