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ACT.147 続き妄想の続き?

5日の続き妄想で「続きは?」とおっしゃって下さった方がいらっしゃったので、書けるかな〜と悩んでおりました。

続きは書けなくても、視点が変わったらどうかな〜とか思いまして、蓮視点で書いてみました。

実はこれ、一番最初に「続きは?」っておっしゃって下さった方にのみお見せしていた代物です。

その方が「ブログで更新されて下さいね」とおっしゃって下さったので遠慮なく、そうさせて頂くことにしました。

これで、続きをご所望されたみなさまが満足して下さいますかは不安ですが、こんなものしか出てこなくてすみませんm(__)m

先に謝っておきます。

「キョーコちゃん、お昼行くよ〜」

いつものように、社さんが彼女を誘う。

いつもなら「はぁ〜い」と明るく返事が返ってくるのに様子がおかしい。

もしかして、まだ不破とのキスを気に病んでいるのだろうか。

「食欲ないの?」

「ち、違います。ただ………」

彼女が慌てて否定したので、少し安心した。

いつもと様子の違う彼女を心配して、社さんも近寄ってきた。

二人して彼女を見つめていると、突然深呼吸を始めて訝しく思った。

「実はですね、バレンタインチョコならぬ、バレンタイン弁当を敦賀さんに作ってきまして」

「バレンタイン弁当?」

社さんが、彼女の言葉を遮って、素っ頓狂な声を上げた。

「だって敦賀さんただでさえ食が細いじゃないですか。チョコなんていっぱいもらうだろうから、バレンタインチョコ渡しても食べては頂けないだろうと思いまして、チョコの代わりにお弁当を作ってきたんです………食べて頂けませんか?」

早口でそう告げて、俺を見上げる彼女に、嬉しくて顔がゆるみそうになり、必死で引き締めた。

俺にチョコがなかったのは、そういう訳だったのか。

バレンタインだからと、彼女から何かもらえるとは思ってなかっただけに、喜びも一入だった。

「あの………ご迷惑でしたか?ご迷惑だったなら、私が責任もってたいらげますので」

「迷惑なんかじゃないよ。頂くよ。ありがとう」

せっかくお弁当を作ってきてくれたというのに、変に誤解されてはたまらない。

慌てて返事をしたら、彼女の言葉を遮ってしまった。

例え先輩に対する好意で、異性としての気持ちが1%も入ってなかったとしても、彼女の好意が嬉しくて、じっと彼女を見つめていたら、ほんのりと頬を染めた彼女も俺を見つめていて、ますます愛しくなった。




自分はチョコをもらったからと、この場に来ることを辞退した社さんに、後でからかわれるのを覚悟しないといけないなと思った。

それは気が重かったけど、愛しい彼女と二人でゆっくり出来るこの一時が嬉しかった。

手渡されたお弁当のふたを開けて、ご飯の上に大きく描かれたハートに目が釘付けになった。

「最上さん………これは?」

彼女のことだから、特に俺を意識してこんなものを描いたわけじゃないと思う。

それでも、心のどこかで期待してしまう。

「申し訳ございません。バレンタインの雰囲気をと思いましてソボロでハートなんか描いて、不快になられました?」

不快だなんてとんでもない。

「いや、それはないから。このハートは最上さんのもの?」

君の気持が込められていると思っていいの?

彼女は俺の言葉に呆然としていた。

「これは最上さんの気持ちと思っていいの?」

俺が彼女に問うたのは、彼女が異性として俺を好きだと思ってくれているのかということ。

「そうですよ。日頃お世話になっている感謝の気持ちを込めて作らせて頂きました」

彼女が答えたのは、先輩としての俺への感謝。

俺と彼女の気持ちが食い違っているのは、重々承知していた。

それでも『そうですよ』と即座に肯定した彼女に、俺の望みをかなえて欲しいと思うのは許されないことだろうか?

「最上さん、これを食べたらデザートをくれる?」

「デザートですか?す、すみません。敦賀さんが甘いものを召し上がるとは思わなかったので用意してませんでした。何か買ってきます」

楽屋を出て行こうとする彼女の腕を即座に掴んだ。

「欲しいデザートはここにあるよ」

そう俺が欲しいのは………

じっと彼女の唇を見つめていた。

「デザートに、最上さんのファーストキスを頂戴?」

俺の言葉に硬直してしまった彼女。

デザートだなんて待ちきれない。

今すぐ味見だけでも………

彼女の意志を問わず、硬直している彼女の頬に手を添えて、そっと彼女の唇に触れた。

不破の後というのが腹立たしいとはいえ、恋い焦がれた彼女との初めてのキスに胸が熱くなる。

啄ばむように何度もキスをして、そっと舌を彼女の唇に這わせた。

彼女が全く抵抗しないので、止まらなくなってきつく彼女を抱きしめた。

苦しげに開かれた口の中に舌を差し入れると、彼女は俺の舌を押し出そうとする。

お互いの舌が鬩ぎ合うことで絡まり合い、彼女とのキスに酔いしれる。

逃れられないよう片手を彼女の頭の後ろに回し、片手で彼女の背中から腰へ手を這わせる。

愛しいからこそ触れたい。

もっと触れたいと………

彼女の腰で止まらず、彼女のお尻をそっとなでた。

彼女の吐息が俺を狂わせる。

ぐったりと、俺の腕の中で力を無くした彼女に、最後に優しくキスをして耳元で囁いた。

「最上さんが好きだよ」




「ひどいですよ、敦賀さん」

涙目で、真っ赤になって見上げてくる彼女にもう一度キスをしたくなった衝動を理性で抑えた。

すねて見上げる彼女が可愛くてたまらない。

「ごめんね」

同意もなしに、ファーストキスを奪われたことに怒っているんだろうと思ったから謝った。

「好きな人がいるのに、私にキスするなんて」

彼女の呟きは、何かの聞き間違いかと思った。

俺はちゃんと告白したけど、聞こえてなかったのか?

「聞こえてなかった?『最上さんが好きだよ』って言ったの」

「私に『ファーストキスを頂戴?』なんて言われたから、そうおっしゃられただけですよね?いいんです。無理しなくて」

「なんでそういう風に思うの?あんなこと遊びでするような男だって思われてるわけ?」

「そうは思っていません。でも、敦賀さんが私を好きだなんてあり得ないと思うし」

「あり得ないって何?俺が人を好きになるのがあり得ないって言うの?」

俺が段々不機嫌になっていくのがわかったんだろう。

彼女の顔が強張ってきた。

「ちが………私が言いたいのは、私みたいに地味で色気のない女がいいと言われる男性なんていないって意味です」

「人の好みなんて人それぞれだろ?俺は最上さんが好きだから最上さんとキスしたいと思ったし、メイクラブしたいと思ったこともある」

「メ、メ、メ………」

真っ赤になって吃る彼女をじっと見つめた。

「地味で色気がないなんて最上さんを評価した奴こそ、見る目がないと思うね。どうせ不破あたりだろうけど」

不破の名前に、彼女の顔が引きつった。

「最上さんはさっきのキスどう思ったの?気持ち悪かった?嫌だった?」

首を横に振って彼女は呟いた。

「全然気持ち悪くなかったし、嫌でもなかったです」

「キスの最中はどう思った?」

「ただ苦しくて………破廉恥なことしてるって………」

彼女の言葉に苦笑してしまう。

「じゃあ今は?どう思ってる?」

少し考えるように彼女が言った。

「今は………胸の中が温かくなってます」

「誰とキスしてもそうなると思うの?」

俺の問いに彼女はキョトンとしていた。

不破とのキスなんてキスじゃないって俺が言った言葉のままに、彼女はあいつとのキスを忘れたんだろう。

不破とのキスの後には泣いてたというのに、俺とのキスの後は胸の中が温かいと言う。

気持ちがあるからそこ幸せな気分になるんじゃないのか?

「俺だって今は幸せな気持ちでいっぱいだよ。ましてや未だに好きな子を抱きしめてるわけだし?」

途端に飛びのこうとするから、逃がさないようぎゅっと抱きしめた。

「好きだよ、最上さんだけが。最上さん以外に好きな人なんていない。こんなに好きなのにまだ疑うの?」

「あの時の高校生はどうなったんですか?」

不意に告げられた言葉が、何の事だかわからなかった。

「『大事な人は作れない』っておっしゃっていらした時の………」

もしかして、あの鶏は………

「あの時の鶏の中身は私です」

自分に笑いが込み上げてきた。

「俺ってかなり間抜けだね。好きな子に好きな人のこと話してただなんて」

彼女は驚いたように見つめてきた。

「あの頃から、いや、もっと前から最上さんのこと好きだよ。社さんにからかわれるぐらい」

彼女が口をパクパクさせているのが可愛らしい。

どんな彼女だって可愛くて仕方がない。

こうして自分の気持ちに素直になって、気分爽快だった。

「何度でも言うよ。最上さんが好きだよ」

「もう、わかりました、わかりましたから。何度も言われると………」

真っ赤になって俺の口を手でふさぐ彼女に自然と笑みがこぼれた。

「最上さんは?俺のことどう思ってくれてるの?」

彼女の腕が俺の背中にまわされて、ぎゅっと抱きついてきた。

「今はこれが精一杯です」

俺からは顔が見えないけど、きっと今真っ赤な顔になっているんだろうね。

ねぇ、来年のバレンタインには、チョコの代わりに君からのキスをくれない?

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